犬と猫
初めて飼った中型哺乳類は犬(初哺乳類はネズミ)だったが、今は2匹の猫と暮らしている。「猫は人でなく家につく」「気まぐれで人間なんてどうでもいい」「しつけは不能」「あらゆる場所で爪を研ぐから家具全滅」なんて聞いていたから、犬を飼う時に犬か猫かの選択をしたときには迷わず犬を選び、完全に犬派だった。しかしある日事故でその犬を失って、間もなく子猫を拾ってからは、すっかり猫派になってしまった。もう10年近く前の事である。
犬と暮らしながらも「やっぱ私猫派だわ、あんまり関わってこないところがいい」なんて言う猫と育った友達に首をかしげていたが、犬は責任を持たねばならず、与えねばならないが与えた分返してくる子供、猫は甘やかすだけ甘やかしても慕ってくれる孫であったのだ。
でっ、最近、獣医通いで犬と接触する機会が増え、犬がちょっと憎くなってきたぞ・・?
こちらはテリトリーから連れ出され袋に閉じこめられ、これから行なわれるであろう痛い事への恐怖で震えている猫を抱えている。
待合室には、ワンワンギャンギャン吠え立てる犬。リード伸ばし放題で愛想よくこちらに向かってくる小型犬。あのテンションで近付かれるたび、袋越しに伝わる震えは大きくなる。里親募集のためケージに入れて待合室に置かれている仔猫は、もう慣れているのだろうが、わざわざ犬を連れて言って「ほらにゃんにゃんですよー」と見せている人もいる。仔猫は一番離れた壁際で丸く固まっている。狭い待合室に反響する大声で吠え続ける犬の飼い主はだきあげて頭をなでながら「ほらほら静かにしてなきゃだめですよお〜〜」なんて言っている。勿論ききゃしない。うちの子は良い子だから誰にも噛みついたり悪さをしたりしないんですよー、それにここに来てるひとたちはみんな動物好きでしょ!?てなもんで、実際そうなのだろうが、そんなこと猫には通じない。身動きの取れない場所で、ハアハアと牙の見える自分より巨大な獣が近付いてきたら怖いだろ。以前ライオンとすぐそばで接する機会があったのだが、ライオンは好きだし檻があるから絶対に大丈夫という理性がありながらそのあまりの巨大さに本能的な恐怖を感じた。こいつには絶対かなわないと。人の頭と同じくらいの掌、口、指と同じくらいの爪と牙、あれは本当に怖いぞ。
体を動かせずカゴに横たわったまま、定期的に悲痛に鳴く犬は可哀相だ。だがその元気そうな犬は、鼻っつらを握り込めば少なくともその間は鳴きやむんじゃないか?その横で、きっちりと座ったまま、人が近付いても尻尾をぱたりとするだけの若いビズラ。カッコイイ。
うん、お察しの通り、犬が憎いんじゃなくて、マナーの無い飼い主が憎いわけなんだけど、悪ガキを見て親の顔が見たいと思うように、飼い主が駄目だと犬まで憎く見えてしまうのだった。あの気が狂ったように吠える犬も臭い体で飛びかかってくる犬も、悪くない・・悪くない・・
去勢されず、うちの猫の耳を切って家の中にまで入り込んでマーキングをしていく汚い猫も憎いんだけど、首輪があってもそれほど飼い主何してんだとは思わないんだよね。猫自身との対決なので、傘で脅したり水鉄砲を撃ち込んだりしていた。そして行き場を失った飼い猫の牙に噛まれて大流血。わ、なんか肉見えてない!?血とまんないよあはは!?でも憎めない。 ・・ああ、なんだ猫はマゾを育成するだけなのか・・
犬と暮らしながらも「やっぱ私猫派だわ、あんまり関わってこないところがいい」なんて言う猫と育った友達に首をかしげていたが、犬は責任を持たねばならず、与えねばならないが与えた分返してくる子供、猫は甘やかすだけ甘やかしても慕ってくれる孫であったのだ。
でっ、最近、獣医通いで犬と接触する機会が増え、犬がちょっと憎くなってきたぞ・・?
こちらはテリトリーから連れ出され袋に閉じこめられ、これから行なわれるであろう痛い事への恐怖で震えている猫を抱えている。
待合室には、ワンワンギャンギャン吠え立てる犬。リード伸ばし放題で愛想よくこちらに向かってくる小型犬。あのテンションで近付かれるたび、袋越しに伝わる震えは大きくなる。里親募集のためケージに入れて待合室に置かれている仔猫は、もう慣れているのだろうが、わざわざ犬を連れて言って「ほらにゃんにゃんですよー」と見せている人もいる。仔猫は一番離れた壁際で丸く固まっている。狭い待合室に反響する大声で吠え続ける犬の飼い主はだきあげて頭をなでながら「ほらほら静かにしてなきゃだめですよお〜〜」なんて言っている。勿論ききゃしない。うちの子は良い子だから誰にも噛みついたり悪さをしたりしないんですよー、それにここに来てるひとたちはみんな動物好きでしょ!?てなもんで、実際そうなのだろうが、そんなこと猫には通じない。身動きの取れない場所で、ハアハアと牙の見える自分より巨大な獣が近付いてきたら怖いだろ。以前ライオンとすぐそばで接する機会があったのだが、ライオンは好きだし檻があるから絶対に大丈夫という理性がありながらそのあまりの巨大さに本能的な恐怖を感じた。こいつには絶対かなわないと。人の頭と同じくらいの掌、口、指と同じくらいの爪と牙、あれは本当に怖いぞ。
体を動かせずカゴに横たわったまま、定期的に悲痛に鳴く犬は可哀相だ。だがその元気そうな犬は、鼻っつらを握り込めば少なくともその間は鳴きやむんじゃないか?その横で、きっちりと座ったまま、人が近付いても尻尾をぱたりとするだけの若いビズラ。カッコイイ。
うん、お察しの通り、犬が憎いんじゃなくて、マナーの無い飼い主が憎いわけなんだけど、悪ガキを見て親の顔が見たいと思うように、飼い主が駄目だと犬まで憎く見えてしまうのだった。あの気が狂ったように吠える犬も臭い体で飛びかかってくる犬も、悪くない・・悪くない・・
去勢されず、うちの猫の耳を切って家の中にまで入り込んでマーキングをしていく汚い猫も憎いんだけど、首輪があってもそれほど飼い主何してんだとは思わないんだよね。猫自身との対決なので、傘で脅したり水鉄砲を撃ち込んだりしていた。そして行き場を失った飼い猫の牙に噛まれて大流血。わ、なんか肉見えてない!?血とまんないよあはは!?でも憎めない。 ・・ああ、なんだ猫はマゾを育成するだけなのか・・
2008/01/21(Mon) 08:19:43 | 戯言